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2013.04.03 (Wed)

本を読むように

 私はオーケストラの一員にさせてもらっていてバイオリンを弾いている。毎年行われる8月の演奏会に向け練習しているが本番までに「ある程度」できるようになるのかな、といつも不安だ。迷惑最小限で済むよう練習は最善を尽くすようにしている。しかし、難しい。うまくいかないことがたくさんある。なのにどうして弾いているんだろう?上手い人は世の中に大勢いるのだからそういう人たちに任せればいいんじゃない?私が弾く意味って何?・・・と思いつつも、とにかく練習せねばという切羽詰った状況が13年くらい続いている。プロの人たちは私がやっているように何か月間も練習したりしないで、もしかしたら1回ザッと弾いて本番かな、などと思うと同じ人間としてこの違いはどうかと思う。
 今年も演奏会があるので、日々、ちびちびと練習している。今回の交響曲のバイオリンの楽譜は16ページある。少しずつ何日もかけて一通り弾いてみた。終わったらまたそうしてみた。何回かそうしているとふと、いい発想が浮かんだ。この16ページの楽譜は本みたい。好きな本をじっくり読むように、私は音符をよく見て音にしている。好きな本をゆっくり味わうように、ていねいに音をだそうとしている。本を何日にも分けて読むように、交響曲の練習も1日では終わらない。本の中の文章すべてをそらで言えるようになるには相当回数読まなければならないだろう。私も本番までには何度も何度も弾いて大体の部分を覚える。あー、本みたいだな。
 本だったら読み方、読後の感想、活かし方、すべて読者の自由だ。一般的に優劣はないし制限もない。私は本を読むように弾こう。物語のように音は連なっていて味わい深い。聴いてもらうときは物語を紹介するように弾けたらいいな。こんなふうに思うと新しい気持ちで頑張れそうだ。
 そう、そして夫と話していたこと。素晴らしくテクニックのある人たちの集まったバンドでも「つまらない」と思うことがある。テクニックはまあぁまぁでも、とても好きだと感じることもある。それは「熱」なんじゃないかと。熱のある人たちの集まりでさらに高揚し、いい演奏になるんだろうなー。「熱」のある人でいたいものだな。
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