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2012.10.11 (Thu)

室蘭のこと その2

 その日は苫小牧でKOTEZ&YANCYのライブだった。電車で日帰りすることを考えていた。苫小牧から室蘭は特急で50分くらい。朝から出かければ室蘭を見てそのあと苫小牧のライブに行って最終で帰ってくるという素晴らしい日帰り旅行ができる。
 室蘭に着いたのは昼頃だった。駅は新しく別の場所になっていて、おぼろげながら覚えている元の駅舎は古い風格のあるもので観光案内所となっている。そこから通学路の通りに行き、住んでいた場所を目指して歩く。方角はわかるので道なりに行く。微妙な道の曲がり具合は記憶にない。でも合っているはず、と歩く。そのメイン通りから右に曲がって山を登っていくのだが登り口を間違えた。記憶はあやしいものだった。さんざん進んでから、やっぱり違うと気付いた。そこには公園があった。家の裏にあった公園に違いない、とすると家は・・・あっち?などと歩き回った。公園の話をさせてもらうと、家は山の高いところにあってその裏に不思議な急な階段があってそれを下りると広い公園があった。私が今、いるのはその公園のはず。公園の奥は高い崖みたいな山で、うっそうとした笹薮の中に階段が見える。あそこだ!登って行ってみると階段は途中から通れないように閉めてあって笹薮に埋もれている。そこから見る景色は私の家から見えたものとそっくり、でもちょっと低い。私の家はこの階段を上がったところだからだ。行きたくても行けない、笹薮の中。なつかしさと悲しさとでなんとも言えない気持ちになった。
 そして家の裏側に来たことがわかったので表側の道に行ってみた。迷いながら。やっといつも通っていた道がわかって、ものすごい感動。ここだ!この坂道。めちゃくちゃ急だ!でも身体に伝わるそのとんでもない急な角度、身体が覚えている。笑ってしまう。こんな坂道を毎日歩いていて身体に染み付いているから中学で行った登山も平気だったんだな、役に立ったんだな、と思った(このことを帰ってから姉に話したら、姉は、ちっとも役に立っていない、今住んでいる家は山にあるけど登るの苦痛だもの、と言っていた、可笑しい)。そして家の方へと続く丸太の階段はもうなくてコンクリート製の階段がある。それを登ると一帯が背の高い笹薮。一歩も入れない。小雨が降っていたので笹薮をかき分けることもできない。景色も見えない。この一帯の広さを確かめることもできない。悲しい。私は確かに、ここで暮らしていたのに。この笹薮一帯を私にください、竹馬で遊んだ、固くてしっかりした庭の地面に会いたい。すずめが水浴びできるようにお椀を庭に置いた、夏休みは桑の実が黒く熟した、木でできた、ちょっと頼りない塀はクラスの男の子たちが登って壊れそうで心配だった、裏は古い物置とミツバ畑、家の横は秋は小菊がきれい、玄関の戸を開けたままにしていたらネズミが入ってお風呂場にいて怖かった、雨の日、外で猫がネズミを捕まえようとしているのを家の窓から母と姉と見ていた、あぁ全部、ここでのできごと。その場所が目の前にあるのにしっかりと確かめることができない。
 続きはまた今度。
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